(公財)日本民謡協会 富山県連合委員会は富山の民謡好きな人を応援します。

(公財)日本民謡協会は昭和25年に創立された民謡協会で、富山県連合委員会は協会の富山支部として発足しました。
富山県は、おわらやこきりこなど日本有数の民謡県であり、県内各地に「民謡の会」があります。それぞれ民謡教室を開催しており、初めて民謡をされる方にも容易にご参加いただけます。
民謡は定年後に始められる方も多く、その大半が未経験の方です。民謡を奏でながら郷土を知ることには、格別な魅力があります。民謡に興味があり、初めて見たいと思われる方は、ぜひこの機会にお声掛けいただければ幸いです。
活動レポート
NHK 民謡魂 〜 ふるさとの唄 〜 砺波市収録
2023/02/05
民謡ファンにはおなじみ、NHKの民謡魂〜ふるさとの唄〜、の収録が砺波市文化会館で行われ、放送されました。日民富山県連合委員会からも、2組が出演されました。
中村 優 さん
2023年1月15日(日)砺波市文化会館にて、TOKIOの城島リーダーがMCを務めるNHKの「民謡魂 ふるさとの唄」が有観客の公開収録で開催、翌月2月5日にNHK総合テレビで放映されました。
歌い手は大先輩の藤みち子さんをはじめ、名古屋から剣持雄介さん、石川県から加賀山紋さん、富山県からは私中村優が出演いたしました。ゲストは井頭愛海さん、南砺市出身の俳優池田航さん、地元の砺波市民謡民舞協会の皆様、富山県立南砺平高等学校郷土芸能部の皆様でした。
番組は剣持雄介さんの唄と加賀山紋さんの胡弓で富山県の代表的な民謡「越中おわら節」から始まり、富山、石川、福井の北陸三県の民謡が続いた後、砺波市民謡民舞協会から平野絢楓さんと平野知香さんの親子共演で「チューリップ乙女」が披露されました。
合掌造りの家屋が建ち並ぶ五箇山地方にゆかりの深いお小夜の物語を民謡朗読劇で、また昨年高等学校総合文化祭で見事日本一に輝いた南砺平高校郷土芸能部のパフォーマンスもあり、五箇山の伝統文化に魅了されました。
富山県民謡「こきりこ節」「麦屋節」をはじめ、北陸の名曲をたっぷりとお届けし、フィナーレは全員で「帆柱起し祝い唄」の合唱で幕を閉じました。
今回は感染対策をしながらも満席の会場で唄わせていただくことができ、改めて舞台で唄う楽しさと有難さを感じ、今後も富山県の民謡を大切に唄い継いでいきたいなと思いました。
平野 絢楓 さん ( 義正会 )
民謡魂で唄わせていただけると聞いたときは、本当に驚きました。
唄わせて頂いたのは「チューリップ乙女」という曲です。昭和29年にNHKが全国各県の郷土の花の選定を企画した際に、富山県ではチューリップが選定され、県花チューリップにふさわしい民謡の公募に当選した曲だそうです。私も砺波市民なので、普段から唄う機会がありましたが、この収録を機会にあらためて勉強しなおしました。
砺波市民謡民舞協会としての出演で、囃子詞に 同じ義正会から 平野 知香(母)と 今井 千会さん、踊りは同協会の しほ美会 の皆さんでした。唄の稽古はもちろんですが、事前に何度も しほ美会 さんと合わせ稽古をしたり、父にビデオを撮ってもらって制作会社に送ってもらったりと、ほかにも沢山準備があり、舞台の重大さを再確認しました。
1月14日(土)には前日リハーサルがありました。東京からスタッフの方々や様々な機材が来ていて、いつもの砺波市文化会館とは違う感じがしてドキドキしました。曲の始まりのきっかけや踊りの位置、歌い終わったの動きなどの流れを確認しました。細かい打合せも多く、びっくりしました。
15日(日)収録当日、朝からヘアメイクをしてもらいました。楽屋に入り着付けをしてもらっている時に、自分が段々緊張していることが分かりました。まずは本番と同じ流れでカメラも回しての通しリハーサル(ランスルー)がありました。まだお客様も入っていないし、リハーサルだから大丈夫かと思っていましたが、普段の舞台よりもかなり緊張しました。
そして本番、客席はほぼ満席。節回しと、歌詞を間違えないよう気を付けながら、なんとか最後まで唄うことが出来ました。城島リーダーからインタビューがありました。近くで見る城嶋リーダーは思っていたより身長が高かったです。質問には、あわあわ しながらなんとか答えましたが、全カットされていたので良かったです。
放送は2月5日(日) 15:05からでした。家族全員でテレビの前で見ました。唄も踊りも囃子詞も、みんなうまく出来ていて、一安心でした。エンディングの 帆柱起こし祝い唄 では、笑顔でお願いします、と言われていたのに、うまく笑えていなかったのが残念でした。
とても良い経験をさせていただきました。これを活かし、また練習して、もっと良い唄が唄えるようになりたいと思います。
